歯周病について
2018年08月18日
歯科医師の森本です。
先日歯周病治療で著名な弘岡秀明先生の講演会に参加してきたので、歯周病についてお話したいと思います。
歯周病とは歯を支えている骨と歯肉に病変が起きてしまう病気で、初期だと歯茎が腫れる程度であまり自覚症状がないのが特徴です。歯がグラグラする、しみるなど症状がではじめて、久しぶりに来院されて歯周病であると気が付くことが多いです。
歯周病の原因は歯周病細菌によるものです。細菌が出す毒素によって歯周組織を破壊され病気が進行してしまいます。
治療法としては自宅で行う歯磨きによるセルフケア、院内では抗菌薬投与、スケーリング・ルートプレーニングによる細菌除去があります。
歯周病菌の種類も十数種類と多く、どの菌が活発的に炎症を起こしているか判別しづらいため抗菌薬のみで完治することは難しいといわれています。そのため歯面に付着している細菌を除去するためのスケーリング・ルートプレーニングが治療に有効です。
徹底的なブラッシング指導で口腔内環境を整えて、歯周病菌によってつくられた感染物質を除去すれば進行は止められるので、もし歯周病でお悩みの方がいらっしゃいましたら一度来院することをお勧めします。
分からないことがありましたらいつでもご相談ください。