しみる、痛いと感じたら
2020年11月25日
寒暖差が激しく皆さま体調は崩さず過ごしてますでしょうか?
歯科医師の森本です。
今日は知覚過敏についてお話しします。
冷たいものでしみる、冷たい空気を吸っただけでもしみる。こういったことは誰でも経験はあるのではないでしょうか?
歯の構造写真
虫歯と知覚過敏の違い
虫歯の痛みは知覚過敏症状の痛みに似ています。虫歯は歯垢内部の細菌が、食べ物や飲み物に含まれる糖質から酸をつくることが原因で発生します。
ここでつくられた酸は次第にエナメル質や象牙質をやわらかくして溶かします。フッ素配合のハミガキで毎日ハミガキすることで、強い歯をつくり、虫歯を予防します。
虫歯の怖いところは、かなり進行するまで痛みを伴わないところです。虫歯は早い段階なら治療することができます。
痛みがなくても、歯科医師は虫歯を早い段階で診断できますので、歯科医院で定期的に検診を受けてください。
知覚過敏は内部の象牙質が外部に露出することで起こります。象牙質は象牙細管が無数にあり、内部の神経に向かって伸びています。
そのため象牙質が剥き出しのままだと冷たい刺激などが伝わりしみるということが起こります。
これが知覚過敏の特徴です。対策としてはフッ素塗布などがあります。
原因としては
・過度な歯磨き
・歯ぎしり
・歯茎の後退(歯周病)
等があげられます。
歯がしみる、痛いと思った場合は虫歯か知覚過敏どちらかが疑われます。
そのような場合歯科医師の診断が必要ですので、検診をおすすめします。